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アスパラ廃棄部分にルチン
北海道の研究グループ乾燥粉末を商品化 【記事全文】
【北海道・石狩広域】 北海道大学大学院農業研究院の鈴木卓准教授や
北海道農業企業化研究所などのグループが、アスパラガスの擬葉にルチンなどの
機能性成分が豊富に含まれていることを突き止めた。
これを乾燥・粉末化して本格的な売り込みを始める。
粉末は抹茶のような鮮やかな緑色。ほのかな甘みと苦味があり、
加工食品や飲料、サプリメントと幅広く活用できそうだ。
アスパラガスの擬葉は、食用部分(若茎)から分枝してできる針状の器官。
これまでは廃棄されるだけだった。
鈴木准教授は数年前からアスパラガスの成分を研究し、擬葉の粉末に
血管を強くするなどの効果があるとされるルチンが多く含まれていることを見つけた。
含有量はソバの約100倍。高含有で知られるダッタンソバと同水準という。
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鈴木准教授は「加工しても緑色が保たれ、味もさわやか。うどん、パン、クッキー
などへの添加やサプリメントとして魅力的だ」と話す。
同研究所の依頼で藤女子大学の知地英征教授がラットを使って栄養成分を
調べた結果、中性脂肪やコレステロールを下げる効果も確認された。
「カルシウムや食物繊維が多い。人間に効くかは未知数だが、
メタボリック症候群予防につながる可能性もある」(知地教授)という。
研究成果を受け、道内出身の元企業役員らでつくるエス・ネット(東京)が、
商品化と販売を担当することになった。同社は北海道応援のため、
食品素材や販路の開拓を進めており、昨年暮れから「アスパラの力」の名で
試験的に発売したところ、早くも関連業界などから打診が相次いでいる。
(日本農業新聞 2009年1月25日 12版 1面)
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クリックで拡大表示アスパラの「葉」 ルチンが豊富 北大・研究班 【記事全文】
●粉末加工、新たな食材に
北大大学院農学研究員の鈴木卓准教授(園芸学)らの研究グループが、捨てられているアスパラガスの擬葉(ぎよう)にルチンなどの栄養分が多く含まれているという研究成果を明らかにした。粉末に加工すれば、新たな食材やサプリメント(栄養補助食品)の原料になるとして、今年から食品会社などへの売り込みに力を入れる。
アスパラガスの擬葉は、若茎(食べる部分)が伸びた後、枝分かれしてできる茎で、葉に代わり光合成で養分を作る。露地栽培なら5、6月ごろに若茎の大半を収穫するが、翌年用に養分を根に蓄えるため一部をそのまま残し、擬葉に成長させる。擬葉は硬くて食用に向かず、秋に廃棄物として処分する。
鈴木准教授は2002年、アスパラガスの栄養成分を研究した際に、若茎だけでなく、食べない部分も分析。血管を丈夫にして脳卒中や動脈硬化を防ぐとされるルチンが、乾燥粉末にした状態のアスパラの擬葉には100グラムあたり1500ミリグラムと、若茎の中央部の約10倍、ソバの実の約100倍も含まれていることが分かった。擬葉の粉末を試しに口にしたところ、緑色でかすかに甘みと苦味のある抹茶のような味で「新たな食材として活用できると思った」(鈴木准教授)。
これを受け、藤女子大の知地英征教授(栄養学)が擬葉の栄養成分などを詳しく調査。ラットに与えると肝臓の中性脂肪を抑える効果などが確認された。
知地教授は「人間への効果はまだ分からないが、メタボ対策に使える可能性がある」とみる。乾燥粉末100グラムあたりの食物繊維、カルシウムの量も擬葉はそれぞれ約49グラム、約520ミリグラムと、若茎の2倍近かった。
財団法人の北海道農業企業化研究所(空知管内浦臼町)も研究に参加。低コストで擬葉を粉末にする技術を開発中で、商品化を進め、今年から積極的に販路を拡大する計画だ。
道内のアスパラガス作付面積は約1900ヘクタールで、都道府県別では全国一。鈴木准教授は「栄養だけでなく色もきれい。うどんに加えるなどさまざまな活用ができる」としている。
(北海道新聞 2009年1月8日 16版 総合2面)

